歯と歯肉の関係
どうなっているんだ !!歯と歯肉の関係
[顕微鏡の世界]
2019-3-9 (土) 支部例会及び勉強会
(高崎市総合福祉会館1階創作室 PM7:00~)
歯周組織:歯肉溝の構造と役割、生物学的幅径について
天田歯科医院院長 天田雅人先生
通常例会の後、天田雅人先生より歯周組織、特に歯肉溝に焦点を当てて講義をしていただきました。
歯と歯肉の矢状面の顕微鏡写真を交えた構造の説明から講義は始まり、続いて歯肉溝における防御・自浄システム、そしてそれに伴う生物学的幅径という「生体の決まり事」があることを教えていただきました。また、先生が支台歯形成において注意を払っている点や補綴物に対しての理念をお話しいただきました。
『生物学的幅径(歯肉の幅:歯肉の高さ=1:1.5)』という生体の決まりを維持するため、歯肉の損傷等によってそのバランスが崩れると、身体は骨吸収を起こして正しい比率に戻そうとするシステムを備えています。この事は補綴において、縁下マージンの時に患者さんの歯肉にこれからどのような変化が起きるかをイメージすることができます。技工士としては製作方法や製作物そのものに目が行きがちですが、今回のように、歯科医師や歯科衛生士の分野であろう知識は、完成補綴物のイメージや考え方への大きな力になると感じました。
勉強会の終盤にはインプラントや別の分野の話にも及び、天田先生には大変貴重なお話をしていただきました。ありがとうございました。