生涯研修 Ｈ２８ ２・２６

平成２８年度群馬県歯科医療安全研修会（生涯研修自由研修課程） 平成29年２月２６日（日）前橋市総合福祉会館にて群馬県生涯研修が行われました。 今回、講師にお呼びしたのは、午前の部、（株）日本デント酒井修先生（群技会員） ＜演題＞［歯科技工所における歯科補綴物等の制作等及び品質管理指針とISO］ 午後の部には（有）タマデンタルサービス　藤井未来（ミク）先生。 ＜演題＞［女性が歯科技工士を続けるために。～女性技工士と共に働くみなさんへ］ の演題にてお二人の先生方にご講演していただきました。 酒井修先生には、前半歯科技工を行ううえで関わる法律、法令、規則など歯科技工物の 歴史など交えて端的に分かりやすく解説頂き、後半にはＩＳＯ（国際標準化機構）と 歯科技工を関連つけて、歯科技工での作成管理、品質管理、工程管理に基づき、 効率良く作業を行い、いかにミスをなくしミスが起きた時の対処、以後起きないための 原因究明改善策、そして歯科技工所の設備基準について分かりやすくお話いた来ました。 午後の部では藤井未来先生の経験による女性技工士の不安や雇用側、同僚など へ知ってほしい事を、藤井先生の踏み込んだプライベートや実体験を交えて、そして 技工士の離職につながる環境問題についても大変聞きやすく、時には笑いを含めながら語っていただきました。 藤井先生は、；女性技工士の特別扱い；ではなく女性技工士の増加傾向の中、「続け方」 「雇用の仕方」と労働環境問題、子育てをする上での社会の子育て環境、を把握し、 自分から声をあげ雇用側と話し合いを重ね、何かを犠牲にするではなく仕事、社会の仕組みを知り、限られた時間を合理化しその日のタイムスケジュールをうまく組み合わせ 徹底に集中する事で仕事、子育てを両立、そして自らの技術のスキルアップも欠かさない 、という藤井先生の行動力、意識の高さを講演の中で見受けられ、技工業界への重要なメッセージであると実感いたしました。 各個人に置かれる立場、環境は様々で人のまねをしようとしてもなかなかうまく 行きません。が、藤井先生の行動力そして経営者側の柔軟性など参考にし、自分なりの 方法で行動する参考になったのではないでしょうか。そしてお二人の講師の方に共通 する事は、［意識］を持つ重要性を実感いたしました。