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高歯技ニュース

歯科安全講習会レポート

 2月22日(日)群馬県歯科医師会館にて平成26年度群馬県歯科医療安全研修会が開催されました。当日の様子を報告します。

 1部は『欠損歯列と欠損補綴』と題し、横浜市で開業されている加藤賢祐先生の講演で、先生は臨床の傍ら母校の大学で教壇に立たれていることもありとても解り易い内容でした。口腔内写真を見せ、「部分床義歯の設計を考えて下さい」と課題を挙げて、ケネディの分類(欠損部位の分類)ではどのように分類されるのか?アイヒナーの分類(咬合支持域)カマーの分類(直接支台装置の位置)や欠損数と咬合支持数から考察できる宮地先生の宮地三角などを利用して様々な指標や今後の口腔内状況の変化を見越した設計が重要であると講演された。その上で歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士、患者様とコミニケーションの大切さも重要であると述べられた。

 2部は『歯科技工士におけるトレーサビリティ確保の重要性』と題し、高崎歯科技工士会・会長の今井俊介氏に講演頂いた。近年の社会における食品の異物混入事件を例に挙げ、私達歯科技工士も患者様の口腔内に直接触れる歯科技工物を製作する立場から、もう一度作業環境の改善や見直しをする良い機会ではないかと問題提起された。また、平成25年4月1日より、歯科技工士施行規則の一部を改正する省令が公布され施行され、歯科技工録が義務化されました。歯科技工録の記入を毎日手書きで記入することはとても労力を要するため今井氏は数年前から納品書、請求書の作成ソフトを自身で製作し新たに『グングン6.0』歯科技工録も付随して作成できるように開発されたパソコンソフトの機能と使い方の説明をされた。歯科技工士として日々の業務の中でいかに正確で簡単に記入できるか様々なアイディアが盛り込まれており、常に進化し新たにバージョンアップも期待できる予感がしました。近年、急速にパソコンやデジタル機器が進化する中で歯科技工の世界もコンピューター化が進んでおり、この潮流の中でアナログから一歩前進しパソコンを使用することで、新たなコミニケーションツールとしても日頃の仕事に活用でき、そして、その余暇(短縮できた時間)で新たな事に挑戦できるのではと聴講者に投げかけた。群馬県歯科技工士会の会員の方に無料配布とのプレゼント付きでした。

 今回の研修会を通して改めて歯科医療人としての安全性や一歩先を見越した取り組みをお二人の講演から考えさせられる1日でした。

 高崎歯科技工士会 坪根 智也

平成27年3月4日(水)追記:

高崎歯科技工士会からの参加者は、金井、萩原(輝)、萩原(圭)、内藤、坪根、佐藤、上原(申し込み順)の7名でした。

今井

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