歯科医療安全研修会
群馬県歯科医師会の主催による平成25年度第2回歯科医療安全研修会が、 群馬県歯科医師会館にて開催されました。
今回は感染症と歯科医療について、第一部は歯科医師の立場から、第二部は 歯科技工士の立場からの講演がありました。
第一部は東京デンタルネットワーク代表の鈴木冶仁先生による 「あの患者さんエイズだったの?感染してないだろうか、、、」の演題で歯科医療 時のHIV、B型肝炎、C型肝炎患者に対する対応策をどうするか? 患者に対して症状を見極める有用な方法はあるのだろうか? 口腔内症状の出ていない患者の多くが抗HIV投薬により管理されている。
東京医大の統計によると(HIV)患者の中でカンジタ症が最も多く見られた。 症状が出ている患者に対しての対応策はあるが、症状の出ていない患者に 対してはどうするか?(患者自身が自己申告しない場合も多くある) そこでスタンダードプリコーション(標準予防策)が必要になってくる。 スタンダードプリコーションとはすべての患者を対象に行われる感染予防策 である。
予防するためには (手洗い、グローブ、マスク、ガウンの着用、メガネ、機械、 器具の衛生管理) そして個人々の衛生管理も重要なことである。 医療を行う者は患者の病状に恐れを抱くのではなく、病状を正しく知り適切に 対応することが重要であると強調されていました。
第二部は(公社)日技認定講師の今牧 謙先生による 「感染対策における歯科医療チームの連携」と題しての講演をして頂きました。 口腔内印象から正確な模型作成における精度を高めるための処理、対策はどの 様に行うのか? 歯科技工士は基本的に感染対策における教育時間がきわめて少なく知識も低い のが現状である。 技工士の教育においては厚生労働省感染予防歯科技工士講習会に委ねられて いる。歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士の各ゾーンにおける標準的感染 予防策の共通認識を持たなければならないとしている。 標準感染予防策(スタンダード、プリケーション)
(by:テリー萩原)